当院では変形性膝関節症に伴う慢性的な痛みを軽減する新しい治療法「クーリーフ(Coolief)」を導入いたしました。保険適用のため、費用面でも安心して治療を受けていただけます。
保険適用外と判断される状態の方であっても自由診療もやっておりますので、ご相談下さい。
保存療法と手術の間にある新たな選択肢
これまでは膝の痛みを抑える方法として、痛み止めやヒアルロン酸注射などの「保存療法(対症療法)」が行われていました。しかし、膝の変形が進行して保存療法では効果が得られなくなった場合、次の選択肢は「手術」しかありませんでした。
そこに手術ほどの負担がなく、保存療法よりも高い効果が期待できるクーリーフが登場したため、膝の痛みでお悩みの患者さんに新たな選択肢でできました。
クーリーフとは?
私たちの身体は神経を介して「痛み」を脳に伝えています。クーリーフでは、高周波(ラジオ波)を用いて膝の痛みを伝達する知覚神経を焼灼することで、痛みを軽減します。この治療法は、根本的な痛みの原因にアプローチし、長期的な効果が期待できる点が特徴です。
クーリーフの対象になる方
以下のような方はクーリーフの対象になります。
- 変形性膝関節症と診断された方
- ヒアルロン酸注射や鎮痛剤でも痛みが改善しない方
- 人工膝関節置換術を避けたい、または踏み切れない方
クーリーフの治療の流れ
1. クーリーフ適応診断
外来で適応診断を行い、患者さまの状態に応じた治療計画を立てます。
診断では以下の手順を行います。
- 変形性膝関節症と診断された膝にテストブロック注射を行い、痛みの軽減を確認
- レントゲン、MRI撮影、採血など、必要な検査を実施
2. 治療日当日
治療は以下の流れで進められます。
- 対象となる膝の神経を超音波で特定
- 局所麻酔を施した後、高周波(ラジオ波)をクーリーフの針から流し、神経を焼灼
- 通常、3か所の神経に対し、各2分30秒間の処置を行います
- 治療後、体調確認を経て終了となります
クーリーフの費用
保険診療(1割負担) | 保険診療(2割負担) | 保険診療(3割負担) | 自由診療 | |
片膝 | 15,000円 | 30,000円 | 45,000円 | 250,000円 |
両膝 | 30,000円 | 60,000円 | 90,000円 | 500,000円 |
※窓口負担1割の方:限度額認定証の利用で、1か月の窓口上限額が8,000円~18,000円になります。
※窓口負担2割の方:限度額認定証の利用で、1か月の窓口上限額が18,000円になります。
※窓口負担3割の方:限度額認定証の利用で窓口負担が軽減される場合がございます。
クーリーフの強みやメリット
効果の実感
施術後すぐに痛みの軽減を実感される方が多く、日常生活の質(QOL)向上が期待できます。
身体への負担が少ない
手術ではないため、身体への負担が軽く、治療後の回復も早いです。
安心の保険適用
保険適用のため、治療費の負担を抑えることができます。
クーリーフの副作用やデメリット
クーリーフは比較的安全な治療法ですが、副作用が発生することもあります。
施術部位の軽い腫れや痺れ
一時的なものが多く、通常は数日で軽減します。
根本的な治療ではありません
痛みの軽減が目的ですので、変形性膝関節症事態を治す治療ではありません。
クーリーフや変形性膝関節症についてもっと知りたい方はポータルサイト、⇒ひざ痛い.jpもご覧ください。
当クリニックの変形性膝関節症のコラムはこちらです。
クーリーフは、手術を回避しながら慢性疼痛を和らげる治療法です。
費用や効果、副作用を理解し、自身に適した治療法かどうかを医師と相談することが大切です。慢性的な痛みに悩んでいる方は是非一度ご相談ください。

お子様からご高齢の方まで、地域の皆様が気軽に相談できるかかりつけのクリニックを目指し、スタッフ一同努めて参ります。
どんな小さなお悩み・ご不安でもお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。